広葉樹は大きく分けて二つに分類することができます。春に芽吹き、夏に萌え、秋に紅葉し、冬に葉を落とす日本の四季を代表する樹でサクラ・ケヤキ・ナラ・ブナ・カエデ等の落葉広葉樹で全国的に分布しています。一方常緑広葉樹は冬でも葉が落ちない南九州を代表する樹であります。葉が照ることから照葉樹とも言われており宮崎県の「綾」の照葉樹林としても有名です。

 

カシ・シイ・タブ・クス・ユス(イス)・ツバキ等が、常緑と云えども、桜の花が咲き新芽が出る時期に合わせて一瞬(3・4日)にして葉を入れ替え、新緑は「萌黄」色となり、山の獣たちの命を繋ぎ、新しい命の到来をも約束します。広葉樹は毎年葉を落としますが、この落葉が堆積して腐葉(富溶)土を作ります。そして特に照葉樹林に多いという葉に暮らす無数の微生物が土壌に質の豊かさをもたらし「扶養土」となります。雨水は腐葉土の有用成分を蓄えながら地下水と成り、川や川下の田畑や海を豊かにします。そして、広葉樹の広く複雑に張った根は、保水能力にすぐれ、降った雨水を蓄え、降らない時に徐々に吐出して、良質となったその清水は色々な動植物を育みます。

 

「海造りは森造り」からと今全国の漁業者が森造り(広葉樹の植林)に乗り出しました。国土及び水資源の保全として改めて広葉樹の有用性が再評価されています。